「君の脈で踊りたかった」の考察をしてみた
今回歌ってみたで投稿させてもらった「君の脈で踊りたかった」
作者はPicon/ピコン様です。
まずは、ジュトが歌ったこの曲をお聴きください。
さて、このタイトルの「君の脈で踊りたかった」
なんだかとても良い言葉で、良い響きなんだけど、どこか核心の意味は分からない。そんなタイトルだと思います。
そこでジュトなりに解釈したこの歌に込められたものを考察してみました。
あくまで僕が解釈したものなので、本当にそうかは分かりません。
でも僕にはこの歌を聴いて、自分の経験から感じるものがありました。
歌詞から読み解く
ジュト版「君の脈で踊りたかった」考察。
一読していただくと、より一層この歌へのジュトの想いも伝わるかなと思います。
最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
まず歌詞からどうぞ。
(以下 初音ミクwikiより引用)
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夢から覚めては息を吐いて
形も見えない君を見てた
情けないけど抱きしめてよ 側にいて
だらしないけど抱きしめてよ 側にいて
さよならからまだ始まらない
君との会話も忘れてゆく
君の脈で踊りたかった 今はできない
生ぬるいまま変れないでいる日々に溶けてゆく
今に負けそうだ
君の所為とか思わないけど何故か寂しくて
生ぬるいまま息を吐いている 日々に騙されて
君の脈で踊りたかった 今はできない
情けないけど抱きしめてよ 側にいて
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この歌詞を読んで皆さんはどう思いましたか?
もしかしたら多くの人は大切な恋人か誰かが亡くなったか、別れたのかと考える方が多いかもしれません。
僕はこの歌詞を読んで、こう思いました。
ああ、もしかしてこれは
「母になるはずだった人の歌なんじゃないか」
何故こう思ったのか。
それは僕の経験が無ければ思うことは無かったと思っています。
現在僕は妻が居て、子どもも居ます。
しかし子どもはすぐには授かれませんでした。
妻と結婚し、子どもを望んでもなかなか授かることは出来ず、「不妊治療」という選択に至ります。
この不妊治療中というのは、経験しないと分からないことだと思いますが、夫婦間の問題としては相当なものでした。努力ではどうにもならない、いつ報われるのか、報われるのかすら分からない。そんな状態が続くのは精神的には良いものとはいえませんでした。
そんな中治療を続ける中で、2年を過ぎた頃。
ついに妊娠を確認できる日が来たのです。
僕たちは本当に喜びました。
やっとだ。やっと救われたんだ。
僕も妻も今後のことに期待が膨らんでいました。
妻は心拍を確かめる機械をネットで調べたり、マタニティフォトを撮りたいと言っていました。
僕はこの時、マタニティフォトは一緒に撮るのは恥ずかしいから俺はやりたくないと言っていました。
このまま妊娠が続き、生まれるのだと信じていました。
でも、ある日の受診日。
「心拍が聴こえない」と、
医師から報告を受けます。
結果的に、【稽留流産】というもので。
後日妻は処置を受ける形となります。
処置を受ける日は僕も付き添いで来ていました。
妻が処置に呼ばれ、
処置後に僕も呼ばれ、妻の病室に案内されました。
麻酔を使って処置を行ったため、妻はベッドで寝ていました。
僕は、妻が眠る姿を見て、涙が出ました。
今でもこの光景は忘れることは出来ません。
寝ている妻が、とても悲しそうに見えてしまって、とても苦しくなりました。
そこで僕は誓います。
彼女が一緒にやりたいと言ったことはこれからの人生絶対にやろう。
恥ずかしいなんてちっぽけな感情は捨てよう。
今みたいにそんなことで後悔するのはもう嫌だ。
一番大切な彼女の希望が俺の希望じゃないかとやっとここで分かることが出来ました。
ここで、歌詞に戻ります。
「君」とは母になるはずだった人の子どもだったんじゃないか。
「君の脈」を確かめたり、感じたりすることに一喜一憂する。
生まれてくることへの期待から胸が「踊る」。
そうしたかった。と言っているのではないか。
そして、「~抱きしめてよ、そばにいて」とは、父となるはずだった相手へ言っているんじゃないか。
と僕は自分の経験から感じたのです。
この【抱きしめてよ】は
別れた相手では出来ないことです。
だから君とはまた違う他の誰かなんじゃないか?と僕は感じました。
苦しみに対しての切な願い。
ただ今いるあなたにはそばにいて欲しい。と。
深い悲しみの中、抜け出せない描写を描いている歌。
始めて聴いて、歌詞を読んだとき、昔の自分たちに重なって、少し苦しくなりました。
ただ、その悲しみから抜け出せる描写が自分の動画で描けたなら。
そんな想いで動画を作りました。
冒頭でもお話したように、その後僕たちは子どもを授かります。
僕たちの経験と、妻と子どもへ感謝を込めて作りました。
考察といっても、僕の経験が大部分になってしまいましたが、
以上が僕なりのこの歌の考察です。
勿論本当の歌詞の意味は書いた方しか分かり得ません。
僕の解釈は本当は違うかもしれないです。
だからあくまで僕の考察になります。
歌ってすごいですよね。自分の経験したものなどで、人によって感じ方やとらえ方が違ったりする。
だからこそ【芸術は美しい】
ここまで読んでくれた方本当にありがとうございます。
これを読んでから、ぜひもう一度歌を聴いてみてください。
きっと感じ方が変わるかもしれません。
感想いただけたら嬉しいです。
それでは。
おつじゅ。